きょうは灰がめちゃめちゃ降りました。
大粒の灰は、雨のように、ばちばちと痛いくらいに皮膚を打ちます。
目を開けることもできず、急ぎ足で部屋に入りました。
灰色の道路、灰色の植木、灰色の青空。本格的な降灰を経験したことのなかった私にとっては、どれもこれも不思議でなりませんでした。
景色は霞がかかったように白く、そこかしこに立ち込める硫黄のにおいに頭が痛くなりそうです。

それでも、夜空にぽっかり浮かんだ月だけは、相も変わらず綺麗なのでありました。